ティーバッグの受託製造業者の仕様書のどこかに、ひとつの数字が記されている。1時間あたりおおよそ1,000袋で稼働する機械、というものだ。一見、そのままローンチ計画に組み込めそうな事実に思えるが、単独ではバイヤーが本当に知りたい問いにはほとんど答えてくれない。この数字が役立つのは、注文数量をおおよその生産期間に翻訳することであり、そしてなぜその期間が多くの人が最初に想定するようには縮んだり伸びたりしないのかを理解することにある。
1時間あたりの数値が実際に表しているもの
「1時間あたりおおよそ1,000袋」という公称の生産能力は、通常の稼働条件下で、紐と紙タグを取り付けるストリング・アンド・タグ式の機械が、バラのブレンドを個々の紙タグ付き、かつそれぞれ個別の外装で包まれた完成品の袋へと変えていく様子を表している。すべての製品に対する固定速度の約束ではなく、価格については何も語らない。他のあらゆる機械仕様と同じように扱うべきで、おおよそのスケジュールを組み立てるための計画上の目安とし、その後、自分のブレンドと形態に照らして確認するものだ。
1時間あたりの速度からバッチの所要時間へ
この数字が近似値であることを受け入れれば、計算自体は単純だ。数千袋規模の注文を、1時間あたり約1,000袋という速度で割ると、稼働時間は日単位ではなく一桁台の時間単位で収まる。ただしこの数字がカバーするのは実際に袋を詰めている機械の稼働時間だけであり、ラインをブレンドとグラム数に合わせて投入・校正する時間、初期サンプルの採取と確認、前の注文からの切り替え作業は含まれていない。社内で有用な見積もりを立てるには、単純な割り算の結果をそのまま答えとするのではなく、その上に余裕分を加える必要がある。
注文が大きくても、比例して早く立ち上がるわけではない理由
ここがバイヤーが最も誤解しやすい部分だ。段取り替えの工程——ブレンドの投入、目標グラム数への機械設定、外装とタグが正しく装着されているかの確認、初期の袋を仕様と照合するチェック——は、その後に続く生産が2,000袋であろうと20,000袋であろうと、ほぼ同じ時間がかかる。この固定的な工程は数量に比例してスケールしないため、注文が大きいほどより多くの単位に分散され、稼働に入った後は比例的に効率が良く見える。一方、非常に小さな注文では、総所要時間のうち意外なほど大きな割合が生産ではなく段取り替えに費やされることになる。これがバッチサイズがスケジューリング上重要である理由のひとつであり、価格とは別の問題だ。