リファレンス
原料・品質用語集
当社の仕様書、証明書、スペックシートに登場する用語を、わかりやすい言葉で解説します。
製剤開発者とバイヤーが共有する語彙
化粧品原料の調達には独自の専門用語が密に存在し、たった一つの略語が規制上・品質上の重みを持つことがあります。この用語集は、当社のドキュメント全体で目にする用語を定義し、研究開発・規制・調達の各チームがすべての証明書を同じように読み解けるようにするものです。定義は一般的かつ教育的なものであり、業界の概念を説明するものであって、特定のバッチに関する具体的な主張ではありません。
- CoA — 分析証明書
- 納品されたロットの測定された品質パラメータ——同一性、純度、主要な分析値、仕様への適合性——を報告するバッチ固有の文書です。製剤開発者が実際に受領したものを証明するために保管する、最も重要な証拠となります。
- INCI
- International Nomenclature of Cosmetic Ingredients(化粧品成分の国際命名法)——製品ラベルに使用される標準化された命名システムです。すべての原料は一つ以上のINCI名に対応しており、これによって植物素材が最終製品パッケージ上で表示可能な成分となります。
- SDS — 安全データシート
- 原料の危険性、安全な取り扱い、保管および輸送の要件を記載した標準化された文書です。職場の安全と規制遵守を支え、出荷物とともに移動します。
- 精油(エッセンシャルオイル)
- 植物から得られる揮発性の芳香成分で、多くは水蒸気蒸留または圧搾によって抽出されます。高濃度で、香り、機能、アロマセラピーに用いられますが、常にアレルゲンおよびIFRAの使用量制限の対象となります。
- ハイドロゾル(芳香蒸留水)
- 水蒸気蒸留の水性副産物で、水溶性の揮発成分と微量の精油を含みます。植物由来の水相としてよく用いられますが、それ自体には保存性がなく、完全な防腐システムが必要です。
- キャリアオイル(固定油)
- 通常は種子や仁から冷圧搾される不揮発性の植物油で、有効成分の希釈やエモリエント基材として用いられます。脂肪酸組成によって特徴づけられ、保管状態が悪いと酸化しやすい性質があります。
- アブソリュート
- 溶剤抽出によって得られる高濃度の芳香物質——ろう状のコンクリートをアルコールで洗浄したもの——で、花そのままの強く忠実な香りが珍重されます。残留溶剤の管理と文書化が重要な品質ポイントです。
- レジノイド
- 溶剤を用いて植物の樹脂やバルサムから抽出される芳香物質で、高級フレグランスにおける保留剤やベースノートとして重宝されます。アブソリュートと同様に、残留溶剤への配慮が伴います。
- ケモタイプ
- 単一の植物種の中で化学的に異なる変種であり、遺伝的要因や生育条件に応じて有効分子の比率が変わります。ケモタイプは香り、機能、安全性を左右するため、仕様書に記載されるべき項目です。
- GC-MS
- ガスクロマトグラフィー質量分析法:精油を個々の揮発性成分に分離し、それぞれを同定する分析で、同一性、真正性、バッチ間の一貫性に用いられる分子フィンガープリントを生成します。
- チャレンジテスト(ISO 11930)
- 最終製品に定められた微生物を意図的に接種し、28日間にわたって観察することで、防腐システムがそれらを制御できることを確認する微生物試験です。製剤が十分に防腐されていることを示す公認の証明となります。
- 水分活性(a_w)
- 製品の総水分量ではなく、自由に利用可能な水の量を示す指標です。水分活性を下げることで、製剤が微生物にとって生育しにくい環境となり、自然由来の防腐における中核的な手段となります。
- MOQ — 最小発注数量
- サプライヤーが特定の原料について製造または出荷する最小数量です。柔軟なMOQによって、ブティックブランドはパイロットバッチを試すことができ、より大きな発注はスケールアップを支えます。
- トレーサビリティ
- 原料をサプライチェーンをさかのぼってその起源——生産者、収穫時期、加工条件——まで追跡できる能力で、バッチ記録によって裏付けられます。一貫した品質と信頼できる自然由来の主張の基盤となります。
- IFRA基準
- International Fragrance Association(国際香粧品香料協会)によるガイドラインで、最終製品における香料素材の安全な使用量を定めます。製剤開発者が芳香成分をどれだけ使用できるかに直接影響します。