トルコ産乾燥いちじくをEUへ持ち込む輸入者は、二年前より厳しい制度の中で仕事をしています。しかも変更点は一つではなく二つです。検査頻度が上がり、カビ毒がもう一種類加わりました。どちらか一方なら対応できますが、二つ揃うと乾燥いちじくは「通す品目」から「計画する品目」へ移ります。
何が、いつ変わったのか
委員会実施規則 (EU) 2025/1441 は2025年8月12日に発効しました。トルコ産乾燥いちじくの貨物に対する同一性確認および物理的検査の頻度を30%に設定し、アフラトキシンとオクラトキシンAの双方を懸念される危害として指定しています。比較の起点が重要です。(EU) 2019/1793 のもとでは頻度は20%、危害はアフラトキシンのみでした。それ以前は10%です。
加盟国には発効から二か月の移行期間が与えられ、その間はアフラトキシンのみに関する試験所分析と公的証明書を伴う貨物も受け入れられていました。この期間は2025年10月に終了しました。現在の船積みは、分析にも証明書にも両方の危害を載せる必要があります。
検査頻度の正しい読み方
三割は抽出率であって不合格率ではありません。この区別は丁寧に扱う価値があります。導かれる判断がまったく違うからです。おおむね十件のうち三件が同一性確認と物理的検査に選ばれ、この文脈では国境での採取と試験所分析を意味します。選ばれたこと自体は、その貨物への疑いを含みません。
含意されるのはばらつきです。選ばれなかった貨物は一つの速度で流れ、選ばれた貨物は分析結果を待ちます。選ばれない側を前提にした供給計画は十回のうち三回外れ、その三回こそが問題になります。販促の日程や棚割りの締切に重なるからです。正しい対応は、遅い側を例外扱いせず最初から日程に織り込むことです。これは同時に最も安上がりな対応でもあります。計画段階の誠実さ以外には何も費やさないからです。