茶ブランドが最初に得るメディア掲載は、大手メディアへの洗練された売り込みから生まれることはめったにありません。多くの場合、それはフードブロガーや地方のライフスタイルライター、あるいは小さなニュースレターの編集者が商品をたまたま見つけ、「もう少し詳しい情報をください」という短く気軽なメールを送ってくるところから始まります。その後の1時間でどう対応するかが、その問い合わせが実際の記事につながるか、静かに立ち消えになるかを左右することが少なくありません。プレスキットがあれば、その場しのぎの返信ではなく、迅速で役に立つ返信が可能になります。
プレスキットは本来何のためにあるのか
プレスキットはマーケティング用のパンフレットではなく、小売用のセールスシートとも異なる文書です。その役割はもっと限定的で、ジャーナリストやブロガーがメールのやり取りを何度も重ねなくても、ブランドについて正確に書けるように必要な情報をすべて提供することにあります。つまり、二度確認しなくても引用できる事実、公開してよいと承諾された画像、そして記事に必要ならさらに情報を求められる連絡手段です。すべての要素を、ウェブサイトを閲覧する買い物客ではなく、締め切りに追われる相手のために書かれたものとして扱ってください。
ブランドストーリー——ジャーナリストが実際に目を通す1ページ
ほとんどの書き手は、数文を読んだだけでそのブランドを取り上げる価値があるかどうかを判断します。そのため、ストーリーのページは会社の年表を順に語るのではなく、そのブランドを際立たせる要素——創業のアイデア、対象とするニッチ、他と一線を画す原料やフォーマット——から書き始めるべきです。長さは1ページに収めてください。2つ目の段落では、茶の調達地や生産地、ブランドが誰のために作られているか、そして「新しい茶ブランドが誕生」以上の切り口を書き手に与えるような詳細を補足するとよいでしょう。どのブランドも使うような形容詞は避け、ジャーナリストが実際に文章を組み立てられる、具体的で確認可能な詳細を盛り込みましょう。
署名記事で使える商品写真
写真は、報道からの問い合わせが止まってしまう最大の理由になることが少なくありません。多くの創業者はInstagram用のサイズの画像しか持っていないからです。使える報道用の写真一式には、印刷用に最低300dpi、デジタル用に数メガピクセルの高解像度ファイルに加えて、手早く使いたいメディア向けの小さめのウェブ用バージョンも必要です。商品を正面から撮ったカット、使用シーンを見せるライフスタイルカット、そしてパッケージそのもののディテールカットを少なくとも1枚は用意しましょう。誰もわざわざメールで確認しなくて済むように、各画像には編集利用が許可されている旨をキット内で明確にライセンス表示してください。