レシピを携えて充填業者を訪れ、原料調達からブレンド、袋詰め、箱詰めまですべてを依頼するブランドがあります。一方で、ブレンドをすでに仕上げた状態でやって来るブランドもあります — 看板商品のハーブブレンド、信頼する茶園のブラックティー、一年がかりで仕上げた果実のインフュージョン。この後者に向けたサービスが受託充填であり、フルサービスの受注とは異なるルールで動きます。
ブレンドが御社のものであるとき、受託充填とは何を意味するか
受託充填(トーリング)とは、ブランドが所有する原料を、充填業者が加工賃を受け取って製品化することを指し、業者はその原料の所有権を一切取得しません。御社が仕上がったブレンドを納入し、ラインがそれを糸とタグ付きのティーバッグに計量充填し、一袋ずつ封筒で包み、御社の小売用カートンまたは業務用ケースに詰めます。取り扱い、機械の性能、衛生、包装の適合性については充填業者が責任を負い、ブレンドの配合、原産地、法令適合性は御社に残ります。
この責任の分担こそがこの取り決めの核心であり、暗黙の了解にするのではなく書面にしておく価値があります。原料の品質について誰が責任を負うのか、業者の倉庫に置かれている間の保険は誰が掛けるのか、そして包装仕様と封筒に印刷される表示・訴求を誰が承認するのか。
原料の受入:荷受け場で何が確認されるか
充填業者はそのブレンドを購入していないため、入荷検査は責任の所在が移る瞬間になります。よく管理されたラインは、短い確認を経ずに袋をホッパーへ投入することはありません。
- 書類 — 発注内容と照合された納品書、御社のロット番号、そしてブレンドについて御社が保持している規格書やCoA。アレルゲンおよび防虫・防そに関する記述は、現品より先に届いているべきです。
- 状態 — 包装に破損がないこと、異臭がないこと、吸湿や虫害の兆候がないこと。
- 水分 — 湿った原料は固まり、計量がばらつき、賞味期間を縮めます。そのため受入時の簡易な水分確認は一般的な実務です。
- 異物とカットサイズ — 茎、石、糸などの目視または篩による確認に加え、粒度の確認。ティーバッグ機は、設定された範囲内にカットが収まっているときにのみ安定して計量できます。
想定から外れるものは、走行開始前に御社へ差し戻されます。パレットを一日留め置くほうが、シフトの途中でラインを止めるよりはるかに安上がりです。
保存サンプルと、双方がそれを保管する理由
保存サンプルは受託充填における静かな保険です。通常は三種類が保管されます。
| サンプル | 採取の時点 | 目的 |
|---|---|---|
| 入荷ブレンド | 受入時、封をして御社ロットを表示 | 何が到着したかを示す |
| 工程内の袋 | 走行中に一定間隔で抜き取り | 計量値とシールが最後まで保たれたことを確認 |
| 完成品 | ロットごとに数個の封筒または1カートン | 賞味期間全体を通じた参照基準 |
出荷から数か月後に苦情が届いても、双方が同じ条件のものを比べられます。御社の倉庫を出た時点のブレンドについても、封をしたサンプルをご自身で保管してください — ブレンド側の問題か充填側の問題かを切り分ける唯一の方法です。